京都を旅することは難しい。誰もがそう思っている。思っているから、何とかそのコツを知ろうとする。そしてそのコツを教えようと、雑誌は季節ごとに京都特集を組む。いわく、「こうすれば京都旅はうまくいく」。それを信じた読者は、きっといい旅になるだろうと思って京都を訪れる。だが結果はそう簡単なものではない。観光も食事も宿も、全てに満ち足りて京都を後にできることは極めて少ない。どころか、落胆して帰途に着くことの
「満ち足りて」と「落胆して」の差はどこに... の続きを読む
サガフィヨルド号「QE2」と同じキュナード社の客船で「サガフィヨルド号」という船がある。総トン数二万四、三〇〇トン、元ノルウェーの客船で乗組員は今もスカンジナヴィアの人たち。この船は「QE2」よりもむしろ格調が高いといわれている客船で、残念ながら私は乗っていない。乗ってみたい船である。この船も例年一月〜四月世界一周をする。一九八八年の場合は一月六日にフロリダのフオートローダデルを出港カリブ海を南下
「サガフィヨルド号」の紹介... の続きを読む
京都の食シーンでよく不思議がられるのは、フレンチの人気が低いこと。これほどに美食が溢れている街にしては、傑出したフレンチレストランがあまり見当たらないのは確かに不思議なことではある。文化芸術全般、フランスのそれをこよなく愛する京都人ゆえ、きっとフレンチも、と思うのだが、グランメゾンが鎬を削る東京に比べると、いかにも物足りない。何故だろうと考えてみて、ハレとケの使い分けにその要因があるように思える。
京都のフレンチ人気低迷の背景... の続きを読む
すっかり宗旦に成り切った狐は、あろうことか、相国寺塔頭「慈照院」の茶室開きのとき、宗旦になりすまし点前を披露した。遅れてやってきた本物の宗旦は、その様子を間近に見て、その点前のあまりの見事さに感嘆したという。しかし、歌舞伎や浄瑠璃でおなじみの「蘆屋道満大内鑑」同様、化けた狐の末路は哀れである。相国寺近くの豆腐屋で、油揚げを盗み食いしているところを店の主人に見つかり、慌てて飛び込んだ井戸で溺れ死んで
史実と符合する逸話の凄さ... の続きを読む
自転車と鉄道というのは、なぜか相性がいい。いや、日本の鉄道環境においてはまだほとんどの路線において、自転車を載せる場合には折り畳むか軽く分解して「輪行」というパッキング方法をとらなければ、サイクリストとともに列車に乗ることさえできない、という大いなる不便が存在していることは重々承知の上で言うのだが。自転車には詩がある。強大な原動機をつけ、地上のかりそめの王のように道路を疾走する自動車にも、虚空の3
鉄道には詩がある... の続きを読む
野辺山原は固有名詞ではない、という面も確かにあると思う。つまり、あなたにとっての野辺山原的な世界は、その道の傍らに、おそらくは無限に広がっているのだ。スローサイクリングに関する本を今書き始めた私に、スローサイクリングとは何かをととくと語るような力はないし、そのつもりもない。これから、ゆっくりと、考えてゆく、というより、私たちが旅した数少ない経験を通して、この日本の空間とそこに生きる人びとに、少しず
出かけよう、スローサイクリングへ... の続きを読む
日本で生活しているとごく当たり前に感じていることが、海外旅行などで他の国を知ることで、実は幸せなことだったんだと気付かされたりします。最近は日本でも凶悪な事件がニュースになる機会が多くなってきたように思いますが、それでも諸外国と比べれば、なんて治安のいい国なんだろうと思います。知り合いの外国人の方に、夜に一人で歩くなんて私の国ではありえないと言われたことがありました。日本でも決して安全なわけではあ
海外旅行で知る日本の良さ... の続きを読む
私の家は毎年夏休みに家族旅行に行きます。行き先は、国内です。且つ、移動手段は飛行機以外の乗り物限定です。なぜかというと、母は飛行機が苦手なのです。なので、いつも電車か車か時にはバスで旅行に出かけます。私はどちらかというと飛行機に乗るのは好きなのですが、結構、電車の旅も楽しいもので、家族みんなで向かい合って座りながら、おしゃべりしながら、駅弁を食べるのが私のお気に入りです。駅弁って、電車の中で食べる
毎年行く夏休みの家族旅行... の続きを読む
エイサー、が最も盛んな沖縄本島中部の読谷村在住・Iさん(45歳)によると、「昔は今みたいにディスコやクラブ、ゲームセンターという娯楽がなかったから地域の活動に一生懸命だったよ。本土に就職した人達はほとんどといっていいくらい、帰ってきていたね。踊っていると、とても楽しかったサ」Iさんの同級生や先輩なども帰省すると、「やっぱり沖縄がいちばんさー」といいながら、エイサーに大張り切りしたそうだ。なぜにこん
エイサー、が最も盛んな沖縄本島中部の読谷村... の続きを読む