「満ち足りて」と「落胆して」の差はどこに

2012.01.08

京都を旅することは難しい。誰もがそう思っている。思っているから、何とかそのコツを知ろうとする。そしてそのコツを教えようと、雑誌は季節ごとに京都特集を組む。いわく、「こうすれば京都旅はうまくいく」。それを信じた読者は、きっといい旅になるだろうと思って京都を訪れる。だが結果はそう簡単なものではない。観光も食事も宿も、全てに満ち足りて京都を後にできることは極めて少ない。どころか、落胆して帰途に着くことの
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「サガフィヨルド号」の紹介

2012.01.08

サガフィヨルド号「QE2」と同じキュナード社の客船で「サガフィヨルド号」という船がある。総トン数二万四、三〇〇トン、元ノルウェーの客船で乗組員は今もスカンジナヴィアの人たち。この船は「QE2」よりもむしろ格調が高いといわれている客船で、残念ながら私は乗っていない。乗ってみたい船である。この船も例年一月〜四月世界一周をする。一九八八年の場合は一月六日にフロリダのフオートローダデルを出港カリブ海を南下
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京都のフレンチ人気低迷の背景

2012.01.08

京都の食シーンでよく不思議がられるのは、フレンチの人気が低いこと。これほどに美食が溢れている街にしては、傑出したフレンチレストランがあまり見当たらないのは確かに不思議なことではある。文化芸術全般、フランスのそれをこよなく愛する京都人ゆえ、きっとフレンチも、と思うのだが、グランメゾンが鎬を削る東京に比べると、いかにも物足りない。何故だろうと考えてみて、ハレとケの使い分けにその要因があるように思える。
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史実と符合する逸話の凄さ

2012.01.07

すっかり宗旦に成り切った狐は、あろうことか、相国寺塔頭「慈照院」の茶室開きのとき、宗旦になりすまし点前を披露した。遅れてやってきた本物の宗旦は、その様子を間近に見て、その点前のあまりの見事さに感嘆したという。しかし、歌舞伎や浄瑠璃でおなじみの「蘆屋道満大内鑑」同様、化けた狐の末路は哀れである。相国寺近くの豆腐屋で、油揚げを盗み食いしているところを店の主人に見つかり、慌てて飛び込んだ井戸で溺れ死んで
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鉄道には詩がある

2012.01.07

自転車と鉄道というのは、なぜか相性がいい。いや、日本の鉄道環境においてはまだほとんどの路線において、自転車を載せる場合には折り畳むか軽く分解して「輪行」というパッキング方法をとらなければ、サイクリストとともに列車に乗ることさえできない、という大いなる不便が存在していることは重々承知の上で言うのだが。自転車には詩がある。強大な原動機をつけ、地上のかりそめの王のように道路を疾走する自動車にも、虚空の3
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